ひとりごと

私が私立高校へ行きたいと言ったら、兄が学費を援助すると言ってくれた話

私の実の母も、私が子供の頃に多額の借金をしていました。

https://syakkin-syufu.com/2018/11/06/2018-11-06-165412/

母が自殺未遂をしたのは、私が小学校6年生の時です。

母の借金が発覚した後、父がクレジットカード会社などに直接交渉し、利息などを減らしてもらいました。

母は昼も夜も一生懸命働いていました。丸一日お休みの日はほとんどなく・・・

そんな家庭で育った私ですが、古くて狭い団地に住んでいること以外は、特に不自由なく暮らしていました。

習い事もピアノ以外はやりたいことをやらせてくれたし、塾にもたくさん行かせてもらいました。

中学生の頃、私は勉強が好きでした。成績もわりと良かったので、中学1年生の時から行きたい高校は決まっていたのです。

どうしてもやりたい部活があったため、私の志望校は全国大会へも行ける実力がある、私立の高校でした。

我が家は借金があること、決して裕福ではないこともわかっていたけど、中学生だった私はどうしてもその高校へ行きたかったのです。

母は「公立高校へ行くことは考えられないの?」と私に言ってきました。

公立高校へは仲の良い友達がたくさん行くので、それでもよかったのですが・・・

私の6歳年上の兄は高校を1年生の1学期で中退し、それからずっと働いています。

私が中3の時、兄は21歳です。その時はアルバイトでしたが不動産会社で働いていました。

母が私の進路のことを兄に相談した時、兄は母にこう言ったそうです。

「すみれがどうしても行きたい高校があるのなら、たとえ私立でも行かせてあげて欲しい。金銭的に厳しいのなら、俺が援助するから。」と・・・

母からこの話を聞いた時、私はとてもびっくりしたのと同時に本当に嬉しかったです。

兄が両親へ説得してくれたおかげで、私は念願の私立高校へ入学することができました。

実際は学費は両親が払ってくれて、兄が援助してくれることはなかったと思います。(生活費としてはいくらか家に入れていたと思いますが・・・)

 

私は小学生の頃から、兄からお小遣いをもらっていました。兄に頼まれた買い物などを行く変わりに、お小遣いをもらっていたのです。

それは小学生にしては十分すぎる金額でした。

私が結婚してからは兄とは疎遠になってしまいましたが、私は兄の優しさを一生忘れません。